キャンディは”ドロップ”と”ひょろ男”を相棒に今日も悪を狩る

ぶっきらぼうで、乱暴にさえ聞こえる物言いのキャンディには悪を憎む理由がある。

自分にはもしかするとべつの人生があったのではないか……ふとそんな思いにかどわかされることがあっても、甘いドロップを時に精神安定剤のように、時にカンフル剤のように口のなかで「ころん」と転がしながら、闘う彼女に勇気づけられる。

歯切れがいいのに物足りなさのない御剣ひかるさんの文は、リズムが良く一気に読める。ネット作家さんのなかでも屈指の上手さ。

『雰囲気ライト寄り』のタグどおり、本来の文体よりもさらに読みやすく読者に配慮されているように感じました。

その他のおすすめレビュー

市井へいさんの他のおすすめレビュー13