これは1人の女性がただただ愛する人を想う物語

多分、この物語を常人が理解することなど、出来ないし、すべきものでは無い。なぜなら、この物語は主人公が吐露した独り言なのだから。唯一理解できる人は、同じ境遇の者だけだ。
でも、本当に。それでいいんだ。主人公が理解しているだけでいいんだ。「好きになってはいけない」と常識では思われる相手を思ってしまった苦しみも。愛する人の最後ぐらい自分で決めたい、誰にも、その権利を渡したくないという独占的な思考も。なにもかも。
素晴らしい文学の世界をありがとうございました。

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