いる、いっぱいいる
- ★★★ Excellent!!!
伝説を創ろうや、とオカルトブーム再燃を狙い、主人公を含めた番組制作班四人はいわゆる『自殺アパート』へ向かいます。
しかし彼らは知りませんでした。捏造された怪談が、すでにホンモノと化していることに。
主人公を囲むのはパワハラ上司、自分勝手おばさん、性悪アイドル、とキャラクターのしっかり立った面々で、最序盤からカチンとくる言動を繰り返してくれるとなれば、それはもうストーリーは、怪異先輩、ひとつこらしめてやってくださいよ、になるわけで。
え? それで主人公はどうなるのかって?
どこか無気力な主人公ですが、当然彼だって例外というわけにはいきません。追い詰められる主人公。彼がどのような結末をたどるのか、は是非本編で確認してみてください。
でも、ご注意を。この怪談、どうも感染するみたいで。
あまりどっぷり読みふけっていると、あなたのところにも怪異がやってくるかもしれません。
ふふ。いる、いっぱいいる。