凍えるほどにあなたをください

初恋の人のことを思い出す文章で、素敵でした。

不器用だけど純朴な、なんとも高校生男子らしい恋を題材とした温かい物語です。
口下手で初恋の彼女のことをちょっと考えただけで頭がフリーズしてしまうような主人公くん。だけど、そんな彼にも「どうしても彼女に声をかけなければならない」場面が回ってきて…。
二人の運命を決するその瞬間、混乱する頭で彼はベストの回答を見出すことが出来るのでしょうか？

何とも応援したくなってしまうような初々しさがたまりません。
慣れないことをしようとすれば少々のボロが出てしまうのは仕方がないこと。
でも、彼女を思って口にした台詞ならそれが正解なんだと思います。

雪割草のような恋の芽吹きをお探しの貴方へ、おススメです！

口下手な主人公はある日バッタリ初恋の人に出会います。
彼女はどうやら何か辛いことがあって落ち込んでいるようです。
主人公は彼女の状況を察します。
そんな主人公に彼女の方から声をかけるのですが……

口下手なせいで思いが言葉にならない主人公の姿が、もどかしくも好ましくてキュンキュンでした☆
心の中の声と実際に彼が話す内容のギャップが、彼女への思いの深さを表しているように感じられる素敵な恋愛短編小説です。

中学時代に好きだった女子と、意外な場所で鉢合わせしてしまい……

さらっと読める短編です。
しかし、中身は濃いといいますか味わい深いです。

読後、彼らの過去や未来に、つい想いをはせる……そんな、恋の始まる予感が楽しい物語です。

モテ男に捨てられた彼女。
寒空のもと、とぼとぼ歩いてきます。
中学時代の同級生にして初恋の相手。
モテ男はひどい奴で、女をとっかえひっかえ。
悲しいのは、彼女のハートがそんなモテ男にラブってこと。
主人公はどうしたらよいのでしょう。
冷え切った彼女をあたためてあげないといけません。

　短いお話ながら、いろんな「温度」を体験できる名作です。なんというか、その「温度」の使い方が絶妙で、本当に素晴らしいのです。
　物語は「冷たい温度」から始まるのですが、物語が進むにつれて……？

　主人公と共に、温度の変化について是非一緒に体験してほしい物語です。オススメです！
　

いろいろと考えさせられるお話でした。短い中にたくさんの余韻が残る名文です。

解説するのも野暮でしょう。4000字ですのでサクッと読んで浸ってみましょう。

とりあえず、二人の未来に幸あれ！

彼女はつい先ほど、おれが今まさに帰ろうとしている家から出てきた。

彼女はおれの、初恋の人だった。

今、家にいるのは兄だけだ。

モテモテの兄。


同題異話のお話です。
タイトルにストレートいいです。

後半の主人公のがんばりがいいです。応援したくなりますね。そして、前向きになれる話でした。