子供が作れない、産んであげることができない。その頃で現実的な障害がいくつもあり、離婚する夫婦もいる。そんな主人公たちがおこした世にも奇妙な物語。
小説は「人間」を表現してなんぼだと思います。
重くなりがちなテーマなのに、登場人物の動かし方一つでこうも変わるのかと思わされる事請け合いです。メディアの賛美する『多様性』があまり好きでない私でも楽しめました。長編で読んでみたい作品。
社内企画という形で問題提起し、それが実現した場合の社会との軋轢、および反響にまで言及していて抜け目がありません。一方でストーリーには無駄な展開がなく、纏まりを保ちながら稚拙ではない絶妙な筆致をしてい…続きを読む
自主制作小説でこういうジャンルは初めてでしたが、とても新鮮な文体、丁寧な文章力、幅広い語彙、情景描写に驚かされました。主人公の境遇からのそこからの伏線回収。お見事です。こういう作品は読者に考えさ…続きを読む
愛とはなにか。性とはなにか。今時、結婚とは子作りを目的としなければならないのか。 この短編は現代の社会に浮かび上がった、人として根本的な問題を切実に挑んでいる。しかし説教しているわけではない。…続きを読む
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