男性を嫌っている暴力系先輩VTuberに忖度しまくったら、愛おしい存在にさせられそうで怖いです。

最近、無能ナナに、ハマっているもそ

卑弥呼:明日、事務所来ますよね。時間を作っていただければ幸いです(#^.^#)

俺は、エドワード・マスタングという名で、大手事務所キラライブ配属の男性VTuberをしている。


 容姿は金髪のショートカットで身長は140㎝の低身長であり、服装は赤いローブを纏っている。低身長であるためリスナーからは豆粒といじられており、そのいじりがバズって、チャンネル登録者数6万という立派なチャンネルに成長した。


その豆いじりから俺のリスナーは豆民と言われているが、同期からエド民がいいんじゃないかと言われている。しかし、豆いじりは俺にとって大切なものであるから、豆民でいいよと返事している。


 チャンネル登録者数6万記念で、褐色スク水ロリっ子の銀髪アリスたんと念願のコラボ放送である。アリスたんにどんなセクハラしようかと正直楽しみで、ドキドキである。

正直言って、キラライブの2次試験の面接より緊張しており、居ても立っても居られない。

気持ちとリンクして股間のほうも居ても立っても居られなく、半分勃っている状態である。

 ちなみにアリスたんの放送は全て欠かさず見ており、毎日、そのアーカイブをおかずにしている。アリスたんに出会ってから、AVなどにお世話になっておらず、アリスたんの罵りボイスで性関係は満足である。

 だから、彼女も作らず、25歳で童貞であるのだが…

ちなみに、そんなこと気にしているわけじゃないからね。

――――本当だからねと内心ではため息を吐く

 そわそわしている間に、アリスたんとのコラボ雑談配信の時間が押し迫っていたので、準備にかかった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――


「おはエド。」

 俺はアリスたんとのコラボで緊張しているためか。

アイドルの握手会に来たオタクが憧れのアイドルに話しかけるように、声がこもってしまった。

下手したら、デュフフフとか言いそうで怖いわ・・・


コメント

:おは豆。

:おは豆。

:おは豆。初の女性コラボで緊張しているw

:小さくて、みえなかったわww

:おは豆。待望のアリスたんとのコラボじゃん。


 俺とリスナーによって長年かけて作った鉄板の流れ『おは豆』はリスナーとの繋がりであり、大切なネタである。

だから、傍目から見ればただのいじりでしかないと思われるだろうが、俺には、頑張れという声援にしか聞こえないわけだ。

その声援は、好きなアイドルを目の前にドキドキしていた俺を平常心に戻した。

―――その感謝の気持ちを返す方法は、いつもの流れを全力で返すことしかないと思っている。


「俺は、豆じゃねぇ~よ。天才錬金術師のエドワード様だぞ。挨拶は、おはエドだ。」

ガヤの売れないお笑い芸人のようにコミカルに怒りながら返答した。

これが、センスも才能のない俺の出せる全力のツッコミだ。


相変わらず、言葉の切れもなければ、ワードセンスもないことにショックを受けてしまう。



「おまいら、童貞リスナーにうれしい知らせだ。大天使アリスたんがコラボしてくれるぞ」

売れない司会者が無理やり巻き舌でゲスト紹介するように、俺は愛しのアリスたんを紹介した。



コメント

:童貞ってブーメラン投げるな。

:ブーメラン乙www

:豆はブーメラン芸がうまい。

:おい、豆。待望のアリスたんだからって緊張するな。

:豆は、アリスたんの罵倒に倒れる(性的な意味で)


俺とリスナーが罵りあっており、仲が悪いように見える。

しかし、実際はじゃれ合いながらてぇてぇしているのである。

それを理解しているアリスたんは気を使い、間に入るタイミングを失っている。



「おまいら、童貞いじりすんな!!

いじりすぎて、アリスたんが入りづらいだろうが!!」

リスナーとなれ合いたいが、わざわざ来てくれた愛しのアリスたんに申し訳ないと思い、冗談だと分かるくらいの勢いで喝をリスナーに入れた。


「アリスたん。お願いします。」

俺は、流れを変えるために愛しのアイドルであるアリスたんを大声で呼んだ。

こういう流れを変える時は、大声さえ出せば解決する。


「下民ども、ごきげんよう。今日も私のスク水で天国まで連れて行ってあげるわ。みんなの女王様のアリスよ。」

あまあまのロリボイスでアリスたんが見下しながら言ってくれた。

ロリなのに、背伸びして女王様みたいな感じでいじってくれることは、俺にとって心地が良い。

              あ~~まじで、出そう。


何が出るって、内緒です。


―――これがエクスタシーというやつか。


「みんな。なんで、アリスのことを構わずに豆にぃ~のことしか構わないの。寂しいよ。」

ウソ泣きと分かるように泣いてリスナーに訴えかけた。


あえて、分かるようにしている理由としては、空気の読めないリスナーが勘違いして事故を起こしてしまった過去があるからである。


こういう演技を見ると、アリスたんの苦労も伝わってくる。


コメント

:アリスたん可哀想(T_T)

:豆は謝れよ。アリスたんが泣いているだろう。

:アリスたんのドS芸が神々しい。ロリのドSはたまらない。

:これだから、童貞は女性の気持ちを理解していないよ。

:アリスたんに謝れアリスたんに謝れアリスたんに謝れアリスたんに謝れアリスたんに謝れアリスたんに謝れアリスたんに謝れアリスたんに謝れアリスたんに謝れアリスたんに謝れアリスたんに謝れアリスたんに謝れ


 


豆民のみんな。いじってくれて、ありがとう。

こういったいじりによりSMてぇてぇができるわけで、豆民は俺とアリスたんのキューピットになったわけだ。

これは、SMプレイでアリ豆の誕生か。うれしいわ。


きっと、豆民は永遠に俺とアリスたんのキューピットになるだろう。


ちなみに、俺がMっ気は強いことは認めるが、それはロリっ子のみです。

セクシー系のお姉さんにいじられたいのだろうと、豆民の多くは勘違いしているが。

それは違うからね。

過去に同じ職場の年上の上司から理不尽ないじめを受けて、それから年上からいろいろされるのは嫌いになったのだ。


「アリスたんごめん。って、お前らが俺をいじりまくるからおかしくなるんだからね。お前らも謝れよ。」

俺は表向きはいじりまくってくるリスナーに対して、理不尽だと突っ込んでいる。

だが内心では、もっとてぇてぇになりそうないじりを持って来いと望んでいる。


「ひどくないですか。リスナーさんは悪くないのに怒るなんて。豆にぃ~ひどいよ~。こんなだから、彼女ができないんだよ。」

  アリスたんが冗談だと分かるように怒ってくれた。アリスたんはこのコラボのために、配信を見てくれて流れを勉強してくれたのだろうと思うとうれしくて、涙が出そうになった。

一般的にみれば、理不尽な返しではあるが、俺にとって最高の返しだ。


 


理不尽であるが、社会人の物とは異なり、かわいいVからの理不尽は最高にいい。

女性Vからのお願いはどんなに理不尽でも間違いなく心地がいいやつって知っているんだ。

女性Vのお願いで胃がキリキリするってことは絶対にない!!

―――お願いでストレスしか与えない女性Vがいたら、そいつと結婚するわ。


謎の結婚発言を言ってみる。つまり、何を言いたいかというと絶対にそんなVはいないということだ。


 


「アリスたんもひどいなぁ~。じゃあ、アリスたんがお嫁さんになってよ。」

気持ち悪いおっさんが猫なで声を出すように俺は言った。

本当は彼女になってよと言いたかったが、先ほどの妄想によりお嫁さんという返しになった。


 


「童貞臭い豆にぃ~とは無理。彼女=お嫁さんってまさに童貞くさいんだよ。近藤にぃと同じだよ」

 キモオタいじりを営業にしているアリスたんが本気で罵ってくれたため、キモオタである俺は満足しています。


 


 ちなみに、近藤にぃとは、近藤昇という何年もデビューしていないキラライブの新人のことであり、キラライブのライバーの放送でなぜかネタになる大物である。

配信を1秒もしていないのに、非公式キラライブWIKIには設定のみ(キラライブ所属たちにネタにされた集)で3万文字の記載がある。


 


一度も配信も動画投稿もしていないことから、なぜキラライブに入ったのだろうと疑問が浮かぶ。

近藤昇という男の配信は見たいけど、設定が多くてそれを把握しないといけないからコラボはしたくないかな。


 


 その後、話の流れで、アリスたんにいじられながら先輩Vの話を20分くらい話している(一部抜粋)。


「理先輩さ、また大事件を起こしているんだよね。」

スキャンダルが好きそうな女子高生のようにアリスたんは言っていた。


 


コメント

:家で花火していて、火災報知器が作動したんだよねw

:Vが、家の中で花火やっていて草

:こんな奴がキラライブに所属していいのか。そうか、キラライブだからいいのかw

:ほかの事務所ならクビだわ


理環はやばいと、改めて俺は思ってしまった。

ちなみに、理環とは犬耳をつけた女子高生のVであり、純粋無垢ゆえに頭がおかしな行動を起こすキラライブの問題児である。


 


これは、理環が行っていたクレイジーな行動のごく一部である。

・隣の部屋で喘ぎ声が聞こえると、椅子で壁を壊そうと叩きつける。

・登録者数10万人の迷惑系配信者とキラライブ内でコラボ配信(事務所には無許可)

・家で花火を上げて、火災報知器を発動(NEW)

些細なクレイジー行動もあり、細かいところまで把握できない。

彼女は正直狂っており、同期も、事務所の人間も、もちろん俺も、彼女の考えは理解できないのだ。


 


普通の事務所なら間違いなくクビであるが、『清楚?なにそれ。美味しいの?w』を社訓にしている少しおかしな事務所だからか、クビにされていない。

むしろ、理は事務所内でチャンネル登録者数20万と配信者のトップ3本指に入っており、負の2期の中で唯一輝かしい成績を取っているから少し優遇されている。

・・・10人存在していたといわれている2期生の生き残りは、理と群馬先生くらいだ。


 


暗黒の2期生時代

―――その当時、Vを見ていないため研修の知識のみしか知らない。

2期生時代のV世界はV創世記で事務所が乱立しており、事務所の数は今の3倍はあったのでないかと言われている。

その当時は弱小であったキラライブは誰にも見られておらず、2期生の先輩方は辞めていったとのこと。

しかし、理の狂気が大手ニュースサイトでキラライブの名前を広げた。

そして、2期生の群馬先生のドS芸・俺をVの沼にはめてしまったルナちゃんのロリ芸、1期生の一風変わった芸風で野次馬リスナーがキラライブのファンとして定着していったわけだ。


 


話は理に戻るが・・・

2期生の理は、同じキラライブ所属でも遠くにいる存在でコラボすることはないだろう。

むしろ、理はコントロールできないからコラボしたくない。下手したらチャンネルBANもありえる。


 


「あはは、理先輩はキラライブの狂気だからしょうがないね。

同じ2期先輩である群馬先生とルナさんとは違うよね。」

俺は、理の狂気に少し呆れながら答えた。


「理先輩がママじゃなくてよかったよ。

一歩間違えたら、ママになっていた恐れがあったからね。

ルナさんがママで良かったよ。

でも、ママはVから引退したけどさ・・・

心の遺伝子の中には、しっかりと刻んでいるからね。」


アリスたんはルナちゃんの子供であることが誇りだと自信を持っていること


さらに、引退しているルナちゃんのことを忘れないという覚悟を見せたこと


その2点で、俺を絶望から救ってくれたルナちゃんを大切にしてくれていることがわかり、アリスたんを支えていてよかったと思う。


 


V界隈では自分を書いた絵師をママと言うのが普通だが、


アリスたんの場合はキラライブへ推薦したルナちゃんのことをママと呼んでいる。


ちなみに、2期生の特権の一つとして、推薦した魂をキラライブ所属のVにできるのだ。


 


「理さんの子供って、卑弥呼さんという人だっけ?名前しか知らないんだけどさ。」


俺はルナちゃんについて話したかったが、きれいにまとまったたために俺はこれ以上広げるのは野暮だと思い、広げなかった。


だから、どうでもいい話題でお茶を濁したわけだ。


 


「そうだよ。同じ2期生のコネ入社同士さ、仲良くなろうとして。

アリスさ、卑弥呼さんに声かけたんだよ。そしたら、顔赤くして逃げたの。

ちょっと、ひどくない?」


アリスたんは、小さい女の子がぷく~と頬を膨らませる様に少しぷんぷん怒りだした。

まじで、怒っているアリスたんもかわいいわ。ロリ最高だわ。


 


「アリスたんの挨拶を無視するなんて、許せないね。卑弥呼さんは。

社会人として挨拶しないなんておかしな人だよ。」

これが最初で最後の卑弥呼への純粋な悪口になるとは思わなかった。

――その当時の俺は、卑弥呼に一度も会っていないから、軽く悪口を言ってもいいと間違った考えを持っていた。


アリスたんは、はっと何かを思い出したように息をのんだ。


 


「そういえば、私とコラボしていた男性の先輩たちって卑弥呼さんに呼ばれて、その日以降からコラボしなくなるんだよね。」

アリスたんは少し怯えながら、まるでクトゥルフ神話の一部を語るように口を開いた。


えっ、それ怖すぎでしょと内心びくびくしてしまう。

―――完全にクトゥルフ神話のバケモンじゃん。


 


確かに、少し上の先輩に卑弥呼という大物Vがいることは知っていたが、セクシー系で売っているためノーチェックである。

どんな配信をしているかは知らない。

 ・・・ただ、卑弥呼伝説のみ知っているのだ


 


★卑弥呼伝説

① 雪が降っている日に、男性Vを裸にさせて1時間説教。

② 学生のころ、全校集会で校長に話が長いと説教した。

③ 暴走族を1日で壊滅させた。


 


完全に学生時代はやさぐれていたのだろう、と思わせる伝説だ。

学生時代に暴れまわっていたやつが、なんでアリスたんから逃げたのか分からない。

おそらく、二度と絡まれないだろうから知る由もないのだが・・・


 


悪口を言った直後かつ、そんなやさぐれていたヤンキー時代を想像したこの瞬間。

この最悪な瞬間に卑弥呼が出てくるなんて、ホラー映画か、クトゥルフの世界の世界でしか知らない。

―――なぜだろう。いつもなら普通に配信しているのに、最悪なケースを考えてしまうのは・・・

俺が知っている限り、最悪なケースを考えている時は起きてならない異変が起こっている時だ。

                異変は起こっていたのだ。 


コメントの流れがおかしいと感じ、恐る恐る見ると。



コメント

:本人降臨wwww。

:本人wwwww

:本人wwwwww

:卑弥呼様wwwww

:次回、豆死す。配信スタンバイ。


 本人wwwwwというコメントが谷のように流れていたため、コメントを遡ってみた。


  卑弥呼:明日、事務所来ますよね。時間を作っていただければ幸いです(#^.^#)

丁寧でかつ最後に顔文字が付いている友好的な文に端からは見えるのだろう。

しかし、俺には俺が悪口を言ったことへの制裁をするという殺意が籠った文にしか見えない。


 


深淵の世界から、突然現れた闇の住人卑弥呼。

―――気のせいだろうか。運命の赤い糸みたいなものがちらっとみえたのは。

アリスたんとコラボした男性Vが消えていくという事実で頭が混乱しており、それは気のせいだろうと片付ける。

混乱している脳内にホラー系の音楽が流れて、血の気が引けてしまった。



「あはは、豆にぃ~。配信終わろうか。」

アリスたんも、血の気が引いた笑いになっていた。

―――コラボした男性Vが消されていることに対して恐怖しているのか。


俺もクトゥルフの世界に迷い込んだため。

―――どうやって配信を切ったかは、記憶から消えてしまった。


この時の俺は、この悪魔が俺を縛り続け、逃げたくても蛇のように巻き付いてくる厄介で愛おしい?存在になってしまうなんて思っていなかった。



―――そう、今まさに地獄への片道切符を買ってしまったのだ・・・

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