0-4
プラン?
何を言っているんだろう、この死神。
体を駆け巡る熱さと冷たさを、圧倒的な訳の分からなさが押し潰していく。
心臓が巨大な拳でぎりぎりと握り込まれていくようだ。
「でさ、実は裏メニューとして、人生にはプランBが用意されてんの。ちなみにそっちバージョンだと、彼めっちゃ長生きするよ。銀髪の老紳士になれるよ。と言うことで実は今、彼の人生をそのプランBに切り替えられるんだけどさ。それには条件がひとつ」
話、聴いてみる?
男は小馬鹿にしたようにも見える小首の傾げ方で、私の強張った顔を覗き込む。
「あ、ちなみに話を聞いている間は、君と俺以外のこの世界の時間は止めっぱなしなので、君の大切な彼は、まだあの世へはいけません。どうよ?」
「話して」
「いいねー、その即断即決っぷり」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます