脳筋にしか出来ないこと

本作は15歳になった主人公に才能を測る水晶が反応し、商家から貴族の養子に迎え入れられるところから始まります。
しかし、身体能力や魔力では驚異的な判定を叩き出す一方、知能はまさかのEと脳筋素養が判明してしまいます。そこで主人公は、政治や学問ではなく領地を調査する冒険者となるため、師のもとで修行に励むのでした。

相棒となる魔獣との出会いや亡き母から受け継いだ才により、飛躍的な速さで成長を遂げていく主人公でしたが、旅立ちを惜しむ家族は条件である師との勝負を早めてまで反対します。果たして、主人公は師に勝ち、旅立つことが出来るのでしょうか。

各話は短めながらも内容が濃く、また一人称でのんびりしたような文体もステータスの設定とマッチしており、テンポよく読み進めることが出来ると思います。
異世界のスローライフ気味な旅物語、それも転生や転移以外のものをお求めの方には特にお薦めです。

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