主人公のアルくんはちょっと意地悪でアレな人たちの家庭に産まれて可哀想な目に会ってきました。
なのに不貞腐れず優しく真っ直ぐな性格で成長し、ある日(プロローグにて)大貴族様の家庭に養子として迎え入れられることになります。
養子として迎えられた先ではアルくんに負けず劣らず優しい人たちが待っており、実家での扱いから一変して家族として暖かく接しられるようになります。
まさにシンデレラストーリー。
そして、今までの境遇から打って変わっての優しい家族たちに少しでも恩を返せるように、自分ができることを見つけ出し、領民たちの生の声を聞きより良い世界になるよう旅立とうと決めます。
そんな、優しいアルくんの一人称視点が描かれるほんわかした雰囲気はとても魅力的。
優しくなりたい人は必見です、ぼくもアルくんみたいに性格改善したい!←
初めまして。作品にフォローしていただいたご縁で、この物語に出会いました。
更新分まで読み終えましたので、レビューさせていただきます。
向き不向きがはっきりしている主人公。それ故に、ある面から見たら役立たずとなってしまうものの、それでも誰かの為になりたいという優しい思いから努力し、やがてそれが認められて独り立ちします。
そんな彼がする冒険は苦難こそあるものの、積み上げできた努力と元からある尖った才能でそれに立ち向かっていきます。
ただ個人的には以下の点が気になりました。
・カギカッコ以外の段落の最初の文頭は一字下げ(全角空白)を行う。
・中点「・」ではなく三点リーダー「……」を偶数で使う。
中にはこういったルールを気にしない方もおりますが、私なんかはこの辺りが気になってしまうタイプですので、星二つとさせていただきました。
気にしないで書きます、ということであればそれはそれで問題ないと思いますので、上記については参考程度にしていただければ幸いです。
激しく揺れ動くのではなく、そんなスローテンポで進む、冒険ファンタジー物語。
他の皆さまも是非読んでみてください。
本作は15歳になった主人公に才能を測る水晶が反応し、商家から貴族の養子に迎え入れられるところから始まります。
しかし、身体能力や魔力では驚異的な判定を叩き出す一方、知能はまさかのEと脳筋素養が判明してしまいます。そこで主人公は、政治や学問ではなく領地を調査する冒険者となるため、師のもとで修行に励むのでした。
相棒となる魔獣との出会いや亡き母から受け継いだ才により、飛躍的な速さで成長を遂げていく主人公でしたが、旅立ちを惜しむ家族は条件である師との勝負を早めてまで反対します。果たして、主人公は師に勝ち、旅立つことが出来るのでしょうか。
各話は短めながらも内容が濃く、また一人称でのんびりしたような文体もステータスの設定とマッチしており、テンポよく読み進めることが出来ると思います。
異世界のスローライフ気味な旅物語、それも転生や転移以外のものをお求めの方には特にお薦めです。