第8話 新たな謎!
コブリンの群れなどを倒し最初の攻撃スキル解放をしてから一週間が経っていた。
「最初の頃よりたいぶ解放されてる……この調子でいけばある程度のモンスターは倒せるんじゃないか?」
解放されたスキルを一個ずつ確認していく。
【滅殺斬り】モンスターへのダメージ+30%
【極限攻撃】攻撃した後に反動で動けなくなる
【奪略斬】一定時間敵の能力を奪える
【幽体斬切】敵の魂を斬切する。成功率は20%
【カウンター】敵からの攻撃をそのまま返す
──と言った感じなのだが、まだ未開放のスキルが十個もある。しかし、残り十個のスキル解放はこの王国周辺ではクリア出来ないのだ。
そろそろ本格的に旅に出なきゃ行けなさそうだななんて考えていると目の前に『アシストスキルが使用可能になりました』と表示されてステータス画面に項目が追加される。
俺はアシストスキルの画面にし、解放条件を見る──なんだ?もう全て解放されてるだ……と?
──何故最初から全て解放されてるんだ?攻撃スキルは全部解放されていなかったのにアシストスキルは逆に全部解放されている。
──アシストスキルは最初から解放されてるんじゃなくて最初から持っていたのではないか?
最初から持っているなら解放条件なんてクリアしなくて最初から解放されているはずだ。そして、俺は攻撃スキルを持っていなかったと考えれば解放条件をクリアしないと解放されないというのは当たり前の事だ。だから俺はアシストスキルは最初から持っていた事にした。
俺は隣で寝ていたフレデリカを確認して眠りにつき夜明けを待った。
「元康さん……おはようございます」
「あぁ、おはよう」
寝起きのだらしのない顔で挨拶するフレデリカ。
「ふわぁ……この後の予定は決まってますか?」
眠そうに質問してくるフレデリカに今後の予定を話す。
「とりあえず一通りの解放は出来たから本格的に旅をする事になる。準備をするモノがあるなら今のうちに言ってくれ」
「準備するモノは無いですね、それでいつ出発するんですか?」
「お前がいいなら今すぐにでも出発するが母に別れを言わなくていいのか?」
「えぇ、もう済ませてあるので大丈夫です」
ついに俺たちは魔王を倒しにいく旅が始まったのだった。
出発してからしばらく経つとダンジョンが見えた。あそこでスキルの解放条件をクリアできるかもしれないな。
「この辺のダンジョンは凶暴なモンスターが多いためあまりおすすめはできませんが」
「ほう、ならば解放したスキルを試してやろうじゃないか!行くぞ」
「分かりました」
このダンジョンに入ってから順調に進んでいき、そこそこ深い所まで来ていた。
「元康さん、あそこに男の人が倒れてますがどうしますか?」
そこにはかなり弱った男の姿があった。
「見過ごすことは出来ないしな、連れて行くか」
そこそこ強そうな見た目をしているのに何があったんだ?ここはそこそこ深い所だし自信のある奴なんだろう。ここに来るまでモンスターを見つけなかったが、何か関係があるのか?
「元康さん、まだこの男の人意識があります」
俺が駆け寄り男を確認すると俺を見るなり
「に──逃げろ……」と言った。
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