概要
生きろ
俺は、男だ。
でも、物心付いた頃には、女として育っていた。
朝、目が覚めれば顔を洗い、食部屋で仲間達と飯を食らい、女物の着物と化粧を して、仲間達は、稽古やら店の舞台へ向かうが、俺は別部屋へ向かう。
ここはお江戸。表は“若衆茶屋”であり、魅せ物は“歌舞伎”。俺は、“陰間”。金のある奴が、飯を食いに来て、俺達みたいなわっぱの“歌舞伎”を観て、気に入ったわっぱを線香の時間買い取る。
客は、男だけじゃない。女もいる。ようは、美しいわっぱに好きな事が出来るのさ。
仲間達は、表で歌舞いて、客を取る。俺は、歌舞いてない。正しくは、歌舞けない。なぜかって?
生まれつき、足が悪くてまともに歩けない。だから捨てられて、ここに拾われた。
お得意様にだけ紹介される、動けないぶん好きにも出来る、あ
でも、物心付いた頃には、女として育っていた。
朝、目が覚めれば顔を洗い、食部屋で仲間達と飯を食らい、女物の着物と化粧を して、仲間達は、稽古やら店の舞台へ向かうが、俺は別部屋へ向かう。
ここはお江戸。表は“若衆茶屋”であり、魅せ物は“歌舞伎”。俺は、“陰間”。金のある奴が、飯を食いに来て、俺達みたいなわっぱの“歌舞伎”を観て、気に入ったわっぱを線香の時間買い取る。
客は、男だけじゃない。女もいる。ようは、美しいわっぱに好きな事が出来るのさ。
仲間達は、表で歌舞いて、客を取る。俺は、歌舞いてない。正しくは、歌舞けない。なぜかって?
生まれつき、足が悪くてまともに歩けない。だから捨てられて、ここに拾われた。
お得意様にだけ紹介される、動けないぶん好きにも出来る、あ
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