プロローグ 概略 (歴史1)

大日本帝国の暴走は止まることがなかった・・・はずだった。



帝国海軍のミッドウェー海戦での大敗が報道規制が掛かっていたはずの新聞社に

すっぱ抜かれこれによって戦前からの民主主義者や軍部の一部が蜂起しこれに一部の

華族が賛同した事によって帝都東京は大半が制圧されるに至る。

そして帝国陸海軍にとって最も不運だったのは天皇国家元首が民主派に賛意を

表した事だろう。

それによって多くの部隊が民主派へと降り、一部の将官が抵抗するもすぐに制圧

された。


そして天皇は東久邇宮稔彦王に組閣を命じた。


東久邇宮内閣の下、大日本帝国は米国を始めとした連合国と停戦し講和会議へと

臨んだ。



さて、ここで講和会議の前に史実リアルと違う世界の動きを記しておこう。


一つ目 ドイツ軍によってスターリングラードが陥落さらに日本の支援によって蜂起した旧ロシア帝国貴族達白軍によって沿海州、シベリアが陥落しておりソ連が

降伏寸前という事。


二つ目 大戦前にハンガリーが呼び掛けた住民投票によってオーストリアが合併して

二重帝国が復活しておりチェコスロバキアはスロバキア地域が二重帝国、チェコが

第三帝国ナチスドイツへと編入されている点。


三つ目 二重帝国の復活、そして枢軸国への参加でアメリカが対枢軸戦に早期参戦していること。(ただし、対日本は史実通りパールハーバー攻撃によって、ここでも

史実と違い、米国日本大使館の職員がきちっと文書を渡したため奇襲ではない)


以上が大きな違いであるだろう。




さて、講和会議であるが日本側の要求は以下の通りである。


・日本領土は本土、台湾、樺太、太平洋の国連委任統治領とする。


・満州国は満州族の地であり中華民国へ返還はしない。

・朝鮮半島は朝鮮共和国として独立させる。

・東南アジアの占領中の地域は独立政府を持って独立させる。


・我が国の戦闘行為によって損害を負った非戦闘員、建物、環境は賠償金及び

我が国国家元首の謝罪を持って賠償とする。


・我が国は国内の安定、今条約の履行、軍の再編が完了した後、枢軸国へ

宣戦を布告す。


この要求に連合国は様々な反応を示した。


日本領土に関しては異議は無い(中華民国・・・)ものの領土返還に関しては多くの

異論は出たが対日最大の交戦国アメリカはこれで良しとした。

何しろ最後2つの項目で得るものの方が多いと判断したためである。



そして、1942年8月15日 カルフォルニア講和条約は締結され、翌日批准された。

           



ここから枢軸国対連合国、環太平洋条約機構新大東亜共栄圏の第三次世界大戦ともいわれる壮絶な

5年間に渡る大戦争が始まったのである。

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