第三話 限定的開国
アメリカ合衆国との国交を樹立した日塔内閣は21世紀の日本を見せるわけにもいかずに別途貿易場所を設けることになった。
それは新たなる21世紀の出島を作る事と同義であった。
だが、長崎のものと異なるのは相手国がオランダ、清と少なかったが新たな出島は
世界のほとんどを相手にしなければならず、それに見合う整備しやすい場所は日本領には存在しなかった。
その為、日本の
場所はインド洋側と太平洋側両方からの貿易を考慮し、小笠原諸島近辺が候補地となった。
そして鎖国を日本が解いた事を知り多くの国が国交を求めやってくるようになったが
唯一、日本側から国交を求めた国があった。
カメハメハ朝 ハワイ王国である。
まだカメハメハ朝であったこの国は親英外交を行っていたが数年後にはカラカウア朝に変わる。その後アメリカ合衆国がクーデターを仕掛けアメリカ合衆国の一州へと
編入されることになる。
だがそれを防ぐために日本政府は外交使節を派遣したのだった。
これに対するハワイ王国政府の反応は良好で友好、通商条約を結ぶことに成功した。
その中には秘密条約として安全保障条約が含まれていた。
日本政府は一定の貿易後に安全保障条約を提案するつもりであったが、英国や
その他諸外国との関係を考えこのような対処となったのであった。
その後、日本政府はまだこの時代にはどこの領土でもない場所や、確定していない場所があることに気づく。
北樺太がその場所である。
そこで今だごだごだしていたロシア帝国との外交交渉を一時停止し、軍事占領を行った。
ロシア帝国からは抗議と共に北樺太に兵達が押し押せてきたが、日本皇国軍は
アウトレンジでこれを粉砕、
これによってロシア帝国は日本皇国の力を知ることになるが、他国には伝えなかったため、その他列強は日本皇国を実力を知るのが遅れることになる。
そして、日本皇国がアメリカ合衆国と国交を結んでから約一年後、
小笠原諸島付近に巨大メガフロート都市、江戸特別行政区が誕生した。
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