ジパング ~東洋の列強~

海野快斗

プロローグ

プロローグ 概略 (日本国 現代)

2011年 3月11日 14時26分18秒


太平洋に浮かぶ島国は変わってしまった。





東北地方太平洋沖地震マグニチュード9.0が発生、東北太平洋沿岸へと波高10

メートルを超える津波が襲った。

福島県双葉郡大熊町にある福島第一原子力発電所にも例外なくそれは襲った。


政府中央の混乱に反し、現場では所長をはじめとした作業員、技術者らの必死の努力

に格納容器の破壊による核燃料の流失を何とか抑えこもうとした。



だが悉く運は日本人類の味方をしなかった。


















軍事力ランキングでは上位に入り国民総生産GDPでは

中華人民共和国中国共産党に抜かれるも世界3位を安定して取り技術立国

でもあったアジアの先進国は、、、、、、その首都と共に東北部を失った。


















東北、関東全域の住民が強制避難させられ、日本政府は臨時首都を大阪ではなく

臨時皇居となった京都を指定した。

、米軍の調査により東北は青森県北部を除いた全域、関東は群馬西部を除いた全域、また長野県は南信東部、東信東部が壊滅したと分かった。


だが、これは混乱の始まりでしかなかった。





ここまで東日本大震災悪夢の発生から何とかここまで日本国瀕死の廃人を率いてきた民主党政権もついに限界が訪れた。

そして衆参両院同時選挙投開票当日に事件は起きたのだった。


突如として中華人民共和国中国共産党台湾中華民国と日本国領尖閣諸島へ侵攻した。

東日本大震災3.11への災害支援を行っていた台湾は金門島が陥落、尖閣諸島も

選挙当日の混乱もあって防衛出動下令が遅れ陥落した。


選挙結果は民主党の惨敗であったが自民党も快勝といかずに共和党(日本共和党)

との連立政権となった。



選挙の結果が確定するとすぐさま日米安全保障条約に基づいて世界警察アメリカ合衆国が参戦、西部方面普通科連隊の活躍もあり尖閣諸島を奪還。


中華民国台湾も体制を整え、アメリカと共に金門島を奪還した。

(この時点で日米は台湾を国家承認している)


中国共産党は再度尖閣に上陸しようとするも、横須賀を追い出された第一護衛隊群ら

の護衛艦隊、潜水艦隊の活躍もあって阻止された。


台湾へはアメリカが第七艦隊を出してきただけでなく、EU、インド、ロシアが武力行使を示唆した事によって阻止された。


対外的な混乱は終わったもののまだまだ国内には多くの課題が残っていた。



立ち入り禁止区域の完全封鎖、麻痺した首都機能の復活や原発関連の処理、、、

多くの課題は約60年ぶりに政権に復帰したの人脈や

数年ぶりの与党となった自由民主党の手腕によって何とか解決されていったが

度重なる難題に心労があったのだろう、自由民主党が倒れた。

ここに共和党は議会解散を呼びかけ、自民党は失意のまま選挙戦へと臨むこと

になった。




そして約60年ぶりに日本共和党が政権を奪還し、日本共和党が内閣総理大臣となった。

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