プロローグ 概略 (歴史2)

カルフォルニア平和条約批准後、大日本帝国はその姿を無くしていった。


東久邇宮内閣や有識者たちによって考えられた憲法が国民投票によって可決され

天皇も承認したため大日本帝国は改正され新たに日本国憲法が発布された。


国民主権は勿論、基本的人権の尊重、であることなどが明記された。

この中で軍は日本国国防軍であり内閣による文民統制シベリアンコントロールによって動き、内閣の命令が無ければ銃一つ撃つ事が出来なくなった。


そして新憲法下初の総選挙が行われる。



蜂起した民主派や華族などによって結成された日本共和党が衆参両院で圧勝し

共和党初代総裁 日塔 卓が内閣総理大臣に就任した。



そして、関東軍関連では多くのゴダゴダがあったものの国防軍として再編し、

占領地などの講和条約の履行が確認された後、中華民国を除く東アジア、露で

結成された環太平洋条約機構各国は1943年4月1日、枢軸各国に宣戦を布告した。


日本国の宣戦布告文章は以下の通りである。










我が日本国は国際平和を乱す枢軸各国に対し、

我が国防軍に於ける特別命令であるところの


日本国憲法前文に掲げる国際平和を希求するために最低限の武力行使命令を国防三軍に下令した。


これは紛れもなく宣戦布告文章である。


                                  御名御璽




この文書が各国に通達された。

この時には既にソビエト連邦は降伏し、日本が支援するロシア帝国がアジア側を

第三帝国ナチスドイツが欧州側を占領してにらみ合っていた。


だがこの宣戦布告24時間後にアジア側から日本国防軍及び満州帝国軍(改号)

がなだれ込んだ。


この攻勢を枢軸軍は読んでいたものの宣戦布告に間に合せられるように死者を出してまでに作られた歩兵用対戦車無反動砲(だがどのように開発されたかは明らかにされていない)が投入されそれにより戦車が一時期無力化され陣地突破を許した。

またこの攻勢時に多くの日満軍が自動車、機械化歩兵だったこともあり一次的に

枢軸軍はドニエプルラインまで押し戻された。


だがこの攻勢と時を同じくしてドイツからイギリスへとV2ロケットが500発発射され

それなりの被害を出したことからイギリス国民が一時期降伏を求めてしまう。


これを阻止するべく日本国防海軍の空母機動部隊が大西洋へと超弩級戦艦

大和、武蔵と共に進出した。(なお旗艦は信濃型航空母艦)

そして、海軍基地航空隊もイギリス本土へと進出したこともあり

第二次バトルオブブリデンが生起する。


ドイツ軍機と零戦の戦いは軍再編成時に改良を施された零戦の圧勝であり、

から離艦した艦爆が各地を爆撃した。



海空では民主主義陣営が主導権を握ったもののフランスへの上陸作戦は失敗、

ロシア戦線も押し返されるなど陸では枢軸陣営が優勢であった。


そして中国では国共内戦が再開されるなど戦火は再び広がりを見せた。















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