概要
星間に瞬いた、命と感情のきらめき
人間同士の戦争がなくなったある未来、国家間の対立は「雀蜂」と呼ばれる人造少女兵士による代理戦争によって決着が着くことになっている。戦場となる小惑星上では、機械の翅を負った雀蜂たちが飛び交い命を散らし合っている。
「私」は「戦乙女」と呼ばれる整備用ユニットだ。北欧神話のワルキューレが戦士の魂を楽園に届けるように、堕ちた雀蜂の記憶チップを回収して地球に送るのが役目だった。
「戦乙女」も「雀蜂」も、与えられた任務を無感情にこなすだけのもののはずだった。でも、ただ一体だけ感情豊かに笑い「私」に語りかける雀蜂がいた。「私にとってあんたは特別」「早く医療槽に入りなさい」何かとうるさい彼女は、バグのような規格外の存在の癖に抜きんでた戦果を誇っていた。けれどある日の戦闘の後、「彼女」は戻らず──
「私」は「戦乙女」と呼ばれる整備用ユニットだ。北欧神話のワルキューレが戦士の魂を楽園に届けるように、堕ちた雀蜂の記憶チップを回収して地球に送るのが役目だった。
「戦乙女」も「雀蜂」も、与えられた任務を無感情にこなすだけのもののはずだった。でも、ただ一体だけ感情豊かに笑い「私」に語りかける雀蜂がいた。「私にとってあんたは特別」「早く医療槽に入りなさい」何かとうるさい彼女は、バグのような規格外の存在の癖に抜きんでた戦果を誇っていた。けれどある日の戦闘の後、「彼女」は戻らず──
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