平安時代の雅やかな雰囲気が味わえる美しい物語です。月夜に琴の音だけを間に交わされる逢瀬。その行きつく先は――。美しい雰囲気をじっくり味わってください。
2024年4月25日『迷子宮女は龍の御子のお気に入り』第2巻がメディアワークス文庫様より、『夫君殺しの女狐は幸せを祈る』が角川文庫様より同時発売です! 《書…
抑制の効いた筆致で、時代や姿、心が浮かぶように描かれる文章には感心させられました。設定が、ありがちなようで実はそうではないというのがうまくできています。琴をひく姫君の様子がもう少し知りたかったで…続きを読む
毎夜、奏でられる箏の音にひかれて男が一人やってくる。 平安の和歌は恋文だけではなく、互いの世界を理解するツールでもあった。 現代よりも闇の濃い時代、手探りで相手を理解するもどかしさに心惹…続きを読む
月夜と琴の調べ、芳しい匂い、恋心… 五感を刺激する美しい文章に、心が惹かれました。 儚い恋物語の結末に、月を見上げ、彼らを思わずにいられなくなりました。
うつくしいっ!情景描写はもとより、筝の琴の音色が月夜に響きこの世ならぬものを作り上げてゆく大人の男と、はかなげな姫の景色が切なさを紡いでおります。もう一度言おう。美しい!
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