毎夜、奏でられる箏の音にひかれて男が一人やってくる。 平安の和歌は恋文だけではなく、互いの世界を理解するツールでもあった。 現代よりも闇の濃い時代、手探りで相手を理解するもどかしさに心惹かれる。
フロリダ生まれ浅草育ちです。おっさん。
抑制の効いた筆致で、時代や姿、心が浮かぶように描かれる文章には感心させられました。設定が、ありがちなようで実はそうではないというのがうまくできています。琴をひく姫君の様子がもう少し知りたかったで…続きを読む
タグにある通り、雅やかで幻想的な世界を舞台に大人の恋愛が綴られています。静かな風景の中で、由景と琴姫の心に訪れる変化とドラマをぜひお楽しみいただきたいです。
平安時代の雅やかな雰囲気が味わえる美しい物語です。月夜に琴の音だけを間に交わされる逢瀬。その行きつく先は――。美しい雰囲気をじっくり味わってください。
うつくしいっ!情景描写はもとより、筝の琴の音色が月夜に響きこの世ならぬものを作り上げてゆく大人の男と、はかなげな姫の景色が切なさを紡いでおります。もう一度言おう。美しい!
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