概要
あなたが駄目になるくらい、上手くあなたを愛せたらいいのに。
あなたが駄目になるくらい、上手くあなたを愛せたらいいのに。でも正しい愛し方なんて知らない私は、そんなことも上手にできない。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!作者様の繊細な感受性に導かれ――綺麗に紡がれた恋心。
『あなたはずっと、朝を待っていたのかもしれない。』
そんな一文から始まる、独白調の物語です。
作者さまは繊細な感性をお持ちの方で、そのセンスが随所に伺えます。
雪人君の白髪を絵筆に見立てて空の色とリンクさせたり、『月明かりが薄いシャツの表面に背骨のかたちを綺麗に写し出す。』という細かな描写が見られたり、心に残るシーンが多いです。この一文は雪人君の繊細さが巧みに描写されている、最も印象的な文章でした。シャツの質感や背骨の形まで描写するなんて凄いです。冒頭の「骨色」とも重なっていて、作品の世界観が確立されていると思います。
ガラス玉で作ったモザイク画を見ているような、透き通って美しい作品でし…続きを読む