第六話 帰宅事変 後編

タイトル

 かけまくもかしこき魂迷譚

https://kakuyomu.jp/works/16818093084519004919



著者名

 長宗我部芳親様



[玖々琉大神(くくるのかみ)編]

第六話 帰宅事変 後編

https://kakuyomu.jp/works/16818093084519004919/episodes/16818093086011481738




>「霊気、思い…?」

⇒「思い」という単語が出ていないので、唐突感があります。下記を読むとおそらく「思念」だったものを霊気に改めたのかなと。


>「そこは私に任せてください。だけど問題が1つ……」

⇒本編は縦書きをするので漢数字で「だけど問題が一つ……」ですね。


> そう少し困ったような顔で口を開いた。

⇒「そう」は不要ですね。書くときに頼りになりますが、書き終えて推敲する際に必要のない指示代名詞はなるべく減らしていきましょう。


> 影が狢仙に飛びかかろうとして足を屈めたアラタはその瞬間を見逃さなかった。

⇒このままだと「足を屈めたアラタ」が成立してしまいます。おそらく句点「。」の入れ忘れでしょう。

> 影が狢仙に飛びかかろうとして足を屈めた。アラタはその瞬間を見逃さなかった。


>狢仙は彼を介抱するようにそっと寄り添いながらアラタを支えた。

⇒「彼を介抱するように」と「アラタを支えた」の助詞「を」がややわかりづらいですね。

 それぞれの用言にひとつの助詞「を」がかかっているから、本来はわかりやすいはず。

 なぜわかりづらいのか。それは「彼を」も「アラタを」も同じ人物を指しているからです。ひとつに絞ったほうが素直に読めます。

>狢仙は介抱するようにそっと寄り添いながらアラタを支えた。


>「ほう……狢仙がかのう」

⇒「狢仙がのう」かなと。




 第一章はここまでですね。

 今話は情報量が多いですが、キャラクターが動いているので、それほど「説明されている感」が薄まっています。

 地の文と会話文のバランスもよいですし、推敲を頑張ったのがよくわかります。

 アラタの軽妙な立ち回りや、ククルと狢仙のキャラクターも立っていますし、今話はこれまででいちばん完成度が高いと思います。


 これにて今回の添削を終わりますね。

 推敲を頑張ってくださいませ。




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添削・寸評のまとめ場 カイ艦長 @sstmix

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