「知ること」から始まるあたたかな物語

この世界に存在するのは、異形と呼ばれるモノたち。人類の敵として長く恐れられ、倒されてきたものたち。
冬に咲くひまわり畑を調査しにきた青年、陸奥は、そこで異形にまつわる新たな事実を知ることとなり――。

シリアスさは当然のことながら、それだけではなくて、この物語はほのぼの優しい物語でもあるのです。

幻想的なひまわり畑。
謎の多い女性アサヒとの出会い。
異形たちの真実。

何事に対してもひたむきで、とにかく懸命に、真っ直ぐに知ろうとしていく陸奥の心境に共感して。
最後まで読み終えるときには、涙が込み上げてくるでしょう。
とても素敵な物語です!

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