本作は、ワインとグルメ、そしてワインの為のブドウのコラムです。
おやすみ前に拝読いたしますと、飯テロが前段襲ってきます。
後段には、作者様が一から始めるブドウとのお付き合いがあります。
私は、薬を多く処方されており、アルコールは禁止されております。
それでも二十歳から大きく体調を崩すまでは、いただくこともありました。
楽しい想い出もあります。
海外旅行に行った際、ワインの価値を身に染みて帰りました。
また、水の価値と、レストランでのパン代やチップのこと。
恐らく、ワインの文化がすすんでいる国や地方では、呼応する食文化も異なるのでしょう。
夫は畜産をしており、チーズやバターなどの乳製品、詳しくないけど山岡さん並みにうるさめなので、グルメの話題もあります。
彼は意味のある会話はしてくれます。
そして、ブドウなのですが、私が最終的に取り組んだスチューベンでの病理学について、思い起こすことが多々ありました。
その前の大学では、遺伝育種学専攻でしたが、実習で卒業の頃は落葉果樹を担当し、ちびちゃいので、踏み台をいただきました。
先生に感謝です。
ブドウのツルは葉の反対側にあります。
棚を作るときに巻き付けて誘導してやると、お利口さんに手を伸ばすので可愛らしかったです。
随分と、話が逸れ気味ですみません。
農家に嫁いだもので、話したい病です。
そんな、私の足りないポケットを満たしてくださるのが本作です。
ワインメインとはいえ、そこで終わらずに、農機具から、植物との対話を率先して働く姿は、農業を遠くに置いている方や離れてしまった方にお見せしたいと思います。
残念ながら、本文は文字で構成されることを主としております。
しかし、確かな筆力と表現で、ワインとブドウについてお楽しみいただけることは、間違いありません。
作者様は、まるで絵筆のように書かれますが、実はペンで光る文なのです。
是非、ご一読ください。
これまで各国でのワイン修行エッセイを書き続けてきた作者が、いよいよ自分の農園で自分のワインを作るべく、厳しい奮闘を開始!
畑作りの過程がひとつひとつ丁寧に描かれているため、臨場感あふれる読み応えある実録エッセイとなっています。
今まで漠然としか思い描けなかった様々な農作業が、このエッセイのおかげでだいぶ具体的に見えてきました。
どんな手続きや準備が必要で、どんな問題が起きるのか。どうやってそれを解決するのか。
次から次へと襲いかかる難題にも、持ち前のユーモアと不屈の精神で解決へと歩んでいく作者の姿は、まるで冒険小説の主人公のように生き生きとしています。
また、毎回紹介されるワインと料理のマリアージュは逸品ぞろい。どれもとても美味しそう!
至福のひとときのために、今日も頑張るぞー!と、大きな元気をもらえる極上のエッセイです♬
当方、前シリーズからのファンです。
前シリーズはいろんな国へ赴いた作者さんの、
波乱万丈な「旅物語」ついでにワイン🍷って感じのストーリー構成でした。
今回は現在進行形で続いている「人生という名の旅物語」だからでしょうか。
ワイン🍷レビューのほうが目立っておりまして、身の回りの小話が今作のおつまみって感じになっております。
外国へは易易と行けませんが、
国内で起きているトピックだらけのおかげで、ワインの銘柄が挙げられるたびについつい商品を探してしまいます。
ほんのちょっぴり、自分とエッセイ(作者さん)との距離が縮まったような。
うふふ、嬉しい。これからもワイン🍷グラス片手に楽しませてもらいます。