SFと幻想文学の親和性

人間は感覚器官から神経ち脊髄を経て脳で物事を知覚する。
依ってこの知覚が本当に現実のものか、もしくは脳みそに電極を刺されて仮想現実を見せられているだけなのか、はたまた胡蝶の見た一睡の夢なのか。
それは現実的には証明しようがないしわからない。
そして小説においても根拠となる前提をSFのギミックと言う超科学的なものに投げるか、神と言う超常的なものに投げるかという違いだけで本質は似たもの同士なのである。
本作は洋の東西を問わない神話と、人間の妄想、そしてSF的なギミックも取り入れた短編集です。
読むと何か懐かしい感じがします。