歴史小説において重要なのは史実という部分以上に話自体の説得力にあると思う。本作においては若き日の北条氏康を主人公に十分な説得力を持って書かれている。司馬遼太郎と和田竜の間くらいの語り口で読みやすさも抜群。
おてがみちょーだい!
北条氏康の初陣を描いた物語。武蔵野のとある坂の伝承から紡がれる短編歴史小説。北条氏康を主人公とし、彼の敗北から物語は始まる。史実で政軍双方に能力を見せた彼の才能の片鱗が、今ここに描かれる。400…続きを読む
武蔵国に実在する「とある坂」名前の由来にまつわる伝承を作者さまの文才で現代に再構築した時代劇です。若き武将、北条氏康の初陣と敗北。そして機転を利かせた「まさかの展開」が、しっかり時代考証を経た…続きを読む
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