概要
信仰、妄想、二次創作、それらはすべて等しく価値がある。
物理現実の規定をはずし、この世界をできるだけ正確に捉えなおそうと試みる心象世界のリアリズム掌篇集。私たちを取り巻く未生のゴーストを認識し、信仰・妄想・二次創作、それらがすべて等しく価値があることを証明するために書いています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!お〜つきケンヂ的オカルティック幻想譚
全三篇の特に関連しない掌編群。よくわからないまま最後まで読んでしまった。
すごいのはわかるが内容がよくわからない。よくわからないがすごいのはわかる。
多分これは幻想小説的文脈に東浩紀『動物化するポストモダン』みたいなサブカルチャー世界を合体させたのだと思う。
作者はアナロジィの力で神話や文化からサブカルへ、サブカルから神話や文化へと飛び回る。
それは虚実をトランプの札のごとく混ぜ合わす手段でもある。
強いて言えば真・女神転生や初期のペルソナみたいなだなと思う。
アレも人類学や神話的なモチーフとオカルト、SFをあえてチープに混ぜ合わせているから。
あるいは大槻ケンヂみたいだなと思う。
それはも…続きを読む