概要
【ライトBL】本当に気を惹くのは、読書ではなく………
高校三年の秋。僕が通う高校では、大学受験に向けて読解力を向上させるべく、「朝の読書タイム」として約15分間の読書時間が設けられた。
普段は閑散としている図書室も「読書の秋」と銘打って、貸出冊数を5冊に増やすなど、読書の好き嫌いを問わず、一律的行事として始まった。
読書が好きな僕は、【クラスメイトがどういった本を読んでいる】のかが気になり、辺りを、いや、‘‘彼”の手元を見る。
‘‘彼”は秀才であるが、読書を趣味とはしていなかったので、他のクラスメイト同様、ベストセラーやドラマの原作かと思いきや、既に絶版となっていたとある小説だった。
今まさに僕が読んでいるこの本を。
普段は閑散としている図書室も「読書の秋」と銘打って、貸出冊数を5冊に増やすなど、読書の好き嫌いを問わず、一律的行事として始まった。
読書が好きな僕は、【クラスメイトがどういった本を読んでいる】のかが気になり、辺りを、いや、‘‘彼”の手元を見る。
‘‘彼”は秀才であるが、読書を趣味とはしていなかったので、他のクラスメイト同様、ベストセラーやドラマの原作かと思いきや、既に絶版となっていたとある小説だった。
今まさに僕が読んでいるこの本を。