沙薇、宿命の女。サラ、炎の巫女。汝が救うは、世界か、彼か――

――ここではない、どこかの世界で。その少女は、ドラゴンへと捧げられる贄(にえ)であった。
その少女はやがて成長し、自らを贄とした世界を破滅へと導く――ドラゴンの巫女として。

場面は一転して、現実世界で育った少女、沙薇(サラ)。成長するとともに、現実世界との、心身ともにズレを感じていく彼女。

その彼女の前に現れた――美貌の彼、レヴァル。
エルフの血を引く美貌の青年、レヴァルに導かれ、沙薇は異世界へ。
その異世界は、かつて、ドラゴンの巫女によって、破滅の淵へと追いやられていた。

沙薇は、サラは、レヴァルの導きにより、ドラゴンの巫女となり、その世界を救えるのか?
そしてサラは、レヴァルの宿命の女として、彼を救えるのか?

これは――ひとりの女の子が、宿命(ファタール)に挑み、女(ファム)へとなる、愛と成長の物語です。



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