私の一番好きなお話! 心根の優しい方々が綴る夢と現実の絵巻物語!

レビューは後程投稿いたします。

これ程完結が楽しみな作品はないです。

やっかんでますよ。

上記は、最初の頃を読んでの感想でした。

本日、完結の運びとなり、誠におめでとうございます。

先ずは、お話のあらましです。

御覚山に山神様がおり、祠があると言う。

菫さんは、生きる為に、狩りをして暮らして来た。

狩りを嗜みとして訪れた身分の高い人に、自身の呼び方を考えてくれと言われ、椿彦とした。

菫さんの幼馴染、進ノ助は、時折暴れて周囲を引っ掻き回すのが問題だった。

突如として、菫さんには訳が分からないまま、山神の生け贄として箱で運ばれた。

どんなに抵抗をしても、悪の顔が襲いかかる。

私は、理不尽さに悔しくて仕方がありませんでした。

何故こんな目に遭うのかと。

そして、目覚めてみると、驚くような綺麗で広い祠の中だった。

待ち受けるは、山の神、狗狼、そして、その世話焼きの男前、雲だ。

これから、菫さんはどうしたらいいのだろうか。

私は、菫さんがお姫様のような扱いをされ、夢のようだと思いました。

ここの描写もとても色鮮やかで大好きなのです。

一枚毎に感じる季節と色合いの芸術、そして古典がたまりません。

また、作中で文が詠まれますが、実に雅でいて、表裏の意味も深く、感心いたしました。

それから、菫さん、雲、狗狼のキャラクターがよく際立っているとも思いました。

いつもぼんやりしていた菫さんの成長と、あることがあってからの狗狼の様相の転換に微笑ましくもありました。

これから、ずっとずっと、長く愛する方々に囲まれて菫さんが過ごすこと、そして、周囲は菫さんを愛おしく思うことが続いて欲しいと思いました。

作者様の細やかで丁寧な描写が、十五万文字を越えても飽きることなく読まされておりました。

また、作者様の作品で、のめり込める愛着のわくものを楽しみにしております。

ありがとうございました。

是非、ご一読ください。

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