この優しさを、この笑顔を、わたしだけに向けてほしいって言ったらダメかな

 たまたま日直で、教室に残っていたヒロイン。数学の先生から、重い雑用を頼まれる。
 まずは、日誌を書き上げ、担任に渡して教室に戻ると、そこにはなぜかみんなの人気者である里中くんがいたのだった。

 その里中くんが、持っていくはずだったノートを見入っている。
 見ていたのは、里中くんが気になっている誰かのノートだろうか? そこに、ヒロイン自身が立ち入れないことを、自嘲していると、ふと、視線がぶつかった。

 里中くんから聞こえてきた言葉は、ヒロインにとっては信じられない言葉で……。
 更に、ノートを運ぶのを手伝うと言われ、どう見ても、里中くんのほうがたくさん持ってくれる優しさを感じて……。
 このあと、お約束のように急接近する事故が起き……。

 結果が見えていても、こんなシチュエーションにはわくわくしちゃう。定番だとわかっていても、顔を赤く染めるふたりにドキドキしちゃう。

 ふたりの関係はどうなるのだろうか……?
 その想いは、放課後の約束の時に……!