閲覧注意? 不快になったとしても知ってほしい【番外編】
※※こういう話を書いたことがある。
舞台はラノベ養成学校。
主人公以外は女性。
彼女たちと交流を深めながら執筆活動に取り組む。
これといった事件はなく、ヒロインたちとの関係が発展するわけでもなく、何気ない日常が続いていく。
花 ……でさー、この物語を読んでくれたある人から「思っていた内容と違ってガッカリした」って感想をもらったんです。
鳥 なんとなく想像はできますぜ。転生しなかった。
花 上記の超簡素なあらすじを読んでその回答はあり得ません。それにこの話を書いた時期はまだ転生は流行ってませんから。
鳥 だろうね。それで、この話って「女性キャラとの交流」と「ラノベを書く」のどっちが主軸?
花 わかっているじゃないですか。
【花の補足】
ある人は、ストーリー仕立ての小説の書き方講座だと思って読んでいました。
小説を書くことに興味を持っていたからです。
花がこの作品を書いていた当時、周りには花以外に小説を書いている人がいなかったので、同志が欲しいと思っていました。
その欲求が反映されて、交流のほうに力を入れていました。
こうして読み手の読みたいことと書き手の書きたいことのズレは発生するのでした。
鳥 性格の不一致によるお見合い失敗現象っすね。仕方ない!
花 でも、感想が欲しいといって読ませておきながら「うるせえ、好きに書かせろ」って反論したのはだめでした。ごめんなさい。
鳥 勝手に読んで勝手にダメ出してきたのなら、花さんの反論は頷けます。
花 でも今なら聞き流せます。
鳥 あれ? でもこの前、花さんはある作品に対して質問されただけなのにムキになってませんでしたかね?
花 そりゃあ……せっかく読んでくださるのなら、しっかり理解してほしいじゃありませんか。
鳥 質問しただけですよ。「このあたりがよく分からない」って
花 あー、ダメですね。
鳥 ダメって……。(こいつ、否定的な意見に逆ギレするタイプだ)読み手の反応なんか考えないで好き放題書いてるくせに。
花 間違った感想は訂正しますよ。
鳥 他人の意見が尊重できないのなら、感想を求めないでください。歯向かうの禁止。
花 そもそも自分は趣味で書いているんですよ。やる気を削ぐような否定的な意見は受け付けていません。
鳥 じゃあ先に言って! これからは、「感想聞きたい」じゃなくて「作品褒めて」と言いなさいよ!
花 え? どっちも同じ意味なのに? なんで言い換える必要が?
鳥 鳥的には感想=アドバイスですけど⁉︎ 今後のためにもニュアンスの共有はしておくべきなんですって!
花 ……はい、カット。茶番はこれくらいにしときましょう。
鳥 さて、この茶番を読んだみなさまは、花と鳥のどちらに同情しましたか?
花 小説を書くスタンスやレビューを書くときの自分なりのルールによって変わりそうです。
鳥 とくに我々は、花さんの主張がどこまで聞き入れてくれるのか気になります。
花 この番外編は「怒髪編」の話題を軸にしています。また、人によっては閲覧注意かもしれません。
鳥 我々も企画をたてている身として深刻に考えるべきだと判断し、掘り下げていきます。
※※話し合う前に情報共有
花 では鳥さん。簡単に概要をお願いします。この話し合いを設けたキッカケをみなさまにも知っていただきましょう。
鳥 自主企画をたてた企画者がすべての参加作品に目を通してレビューを書き上げました!
ただしその内容は、小説作法の指摘や誰もが納得できる「惜しい部分」を具体的に書いたものでした。
参加者は反発し、攻撃的な言葉で企画者を不快にさせて、自主企画は(企画者の意思で)削除されました。
花 このシンプルなあらましを読んで「なんで企画者は指摘したの?」と思った人に補足をお願いします。
鳥 自主企画が「アドバイスします」「辛口レビュー」だったからです。企画者は真面目に参加作品を読んで真摯にレビューを書いただけなのに……。
花 我々もそのレビューに目を通したのですが、作品や作者をけなすようなレビューではありませんでした。
鳥 たしかにレビューの規約はあります。それでも技術向上のため、アドバイスがほしいって人はいます。
花 レビュー欄に書いたからダメなのでしょうか? コメント欄に書くか、企画者が個人で評論作をたてて投稿したほうがまだよかったかも?
花 この件に関しては、人によってさまざまな意見があるので、良し悪しのジャッジは各自に任せます。
※※企画について
鳥 上記のケースはタイトルや内容文に「批評します」って書いてあるから、褒めてほしい人は避けられます。
花 投稿している人の中には承認要求満たしたい人もいます(僕もです)。真剣に読んで酷評されるより、テキトーに星つけてもらえると嬉しい人だっています(僕がその一人)。
鳥 だから「感想書きます」企画でボロクソ批評されたレビューを貰ったら……「そりゃないよ」ってなりますよね……。
花 「感想を書いてもらえる」=「褒めてくれる」と思っている人に見当違いなレビューをしたら当然怒りますよね。ごめんなさい!
鳥 頑張って読んでも良いところが見つけきれないときもあるのですよ。ご了承ください
花 良さがわからないときは、正直に書きます。「ごめん! 自分は面白くなかった。なぜかというと(以下言い訳)」
鳥 このときにレビューを読んだ作家が「こいつには合わなかったんだな」と納得してもらえるような書き方があればなあ。
花 たまに、「ここが個人的にはよくわからなかった」という意見で作者自身が傷つく人もいます。言葉選びって難しいです。
鳥 「無理して書くくらいなら黙って星つけろ」って人もいるけど、こっちは参加した作品の感想を書く企画をたてています。星だけは不平等だしルール違反です。
花 私達にとって無視が最低ラインですが、マイナスに意見をレビュー欄に書くほうが酷いと感じる人もいるでしょうね。
鳥 「無理してでも感想が出ないなら星だけでいいですよ」って一言添えてくれれば、こちらとしてはありがたい。
花 あと「改善点があれば意見くれ」もぜひ書いてほしいです。なんのために感想がほしいのかわかれば、期待に応えたいです。
鳥 みんなが求める「感想」は人によって違うから、適切な感想ってなんだろうと悩みます。
花 「アドバイスください」とわざわざ書いている作品をベタ褒めするだけではいけませんよね。「いや、そうじゃないんだよ」と作者は頭をかかえるでしょう。
鳥 相手の求めてるレビューを書けるのは上級者だけですから! 参加者は期待しすぎないで! お願いします(土下座)
花 企画に参加するときのチェックリストや投稿するときの必須項目があればいいのに。「辛口不可」とか「アドバイス希望」とか。
鳥 レビュー欄に書こうとするのがそもそも間違っているのかもしれません。感想があればコメント欄、評価は星のみ。これが平和なのでは?
花 真理に近づきましたね。(適当)
※※人によって考え方は違うけど
鳥 感想書きます企画に感想を書きやすい作品を参加してほしい。これが鳥の意見です。
花 言い方を変えると、感想書きます企画以外なら「多くの人には理解されない実験的作品」や「こだわり100パーセントで書いた作品」を参加してもいいということになります。
鳥 読み合い企画は、まだスルーする猶予があると思うのです。酷評と無視。どっちがマシなのか……。
花 私だったら、「感想書きます企画」で読んでほしい作品や星をつけてほしい自信作を選びます。
鳥 ……その自信作って、感想書きやすいですか?
花 冷静になって読み直すと、独りよがり感が強いですね。まあ、運良く星とかハート貰えればラッキーかな。
鳥 ゆだねないで! 甘えないで!
花 僕も企画者の体験をすると見方が変わりますね。反省していますとも。
鳥 無理してレビューを考える体験は、手っ取り早く評価されにくい作品を知る経験となります。たぶん。
花 ただ企画を立てるときは慎重に。星が貰いやすい企画は百作品ほど集まります。
鳥 一つ一つ感想を書いていくから、オチのハッキリした話やインパクトのある話は助かります。
花 そんなときにオチ丸投げの抽象的な作品にぶち当たると……うん。困るかも。
鳥 責任感が強すぎて楽しめない派ですか。
花 抽象的でも、好みだったら書けるのです。起承転結がしっかりしていても、気に入らない作品だと、感想に窮しませんか?
鳥 感想を読んだ人が興味を持つ紹介文に挑戦する。これが醍醐味なのに。
花 鳥さんもかつて、お題形式の自主企画に参加したことがありますよね。
鳥 鳥は感情鬱憤型ですからね。
花 初めて聞きました。感覚派ではなく?
鳥 改めて読むと、「書いたことが目的になっている作品だな」と感じます。読み手の反応を意識しないで、自分が書きたいままに書いていました。
花 SNSに愚痴を投稿しているみたいな感覚なんですね。
鳥 せめて読み手が共感しやすいようにアレンジすれば良かったです。
花 でも企画の条件に沿ってあるのならべつに参加してもいいのでは? 運が良ければ反応してくれます。
鳥 律儀に感想を書いてくださる企画者的に、自己満足作品って参加してほしくないのか気になります。
花 お題形式の企画に実験的作品はアリなのか? 人によるでしょうね。
※※愚痴が増えます
花 企画を立てて「これだけは許せない」と思ったことはありますか?
鳥 かつておすすめレビューを書いた作品が参加されたこと。書き直してほしいのなら削除してから参加してください!
花 どうせ参加するのならまだ星をつけられていない作品にすればいいのに。
鳥 条件に合ってない作品は、百歩譲って間違えて参加したとします。
花 条件に合っていないのに、わかってて参加している人っていますよね。
鳥 「こういう解釈で参加したのかな。そういうことね。でも誤解だよ」と思えない作品とかありますよね。
花 若干内容を変えていますけど……。
一万字以内のミステリーを募集したのですが、ミステリー要素のない作品が混じっていました。
鳥 文字数だけが条件に合っていたんですよね。
花 だから質問したのです。「ミステリーの企画に参加していますが、どのあたりがミステリーなのか教えてください。あなたの意見を参考にして、私はおすすめレビューを書くつもりです。新着おすすめレビューにこの作品があがり、より多くの人に見てもらえるでしょう」……的な内容です。
鳥 「なるほど。この人はこういう理由で参加したのか」と納得したかったのですよね。
花 返ってきた返事が「切ない物語が好きなので心に残る話を作りました」です。ドユコト?
鳥 はて困りましたね。求めていた回答と違います。
花 「ミステリーでないのなら、今回はスルーさせていただきます」の方が伝わっていたのでしょうか?
鳥 コミュニケーションって難しいな!
花 企画内容文に頭を悩ませても無視する人は無視する。難しいですね。
鳥 「面白くない」とか「個人的には好みではない」ではなく、「これ……なんだ⁉︎」の参加作はどうすりゃいいの?
花 誰が何をしているのかわからなかったり、ストーリー性がなく風景描写に力をいれていたり……。
鳥 褒めてほしいから作品を作る人は、読み手がレビューを書きやすくなる作品を目指してください。あら不思議。争いは減ります。
花 あと、参加する企画は死ぬ気で選んでください。
鳥 ホラー作品を集める企画で、お化けが出てくる切ない作品ってアウト? セーフ?
花 この番外編を読んでいるみなさまは、企画を立てる時と参加する時は気をつけてください。
お願いだから感想が書きやすい作品を持ってきて! センスとかないからレビューに一苦労するの!(迷走編) ヤスダとオレ @n14kem
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