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長編に失敗したのでメモを残そうかと

 差別ある悪いは該当する人を侮蔑してしまう。だからお笑いを考えるのは難しい。

 ──と、いうのをね、「差別はたいてい悪意のない人がする」みたいなタイトルの本に書いていたような気がする(違ったらごめんなさい)


 上記を踏まえた上で、以下のあらすじを読んでほしい。


 ①主人公はきょうだい児で、自閉症の姉と暮らしている。

 ②8月に行われる自閉症協会主催のキャンプに主人公とお姉さんは参加する。

 ③このキャンプには自閉症のお世話をする ボランティアが複数人いるが、慣れない障がい者との接し方に悪戦苦闘する。

 ④また、主人公はキャンプに参加したきょうだい児の苦悩を聞き、今まで見過ごしてきた障がい者のいる家族の息苦しさに目を向ける。

 ⑤自閉症、世間の反応、そして家族。いろいろな立場の〝人〟と出会った主人公は、自閉症の生きやすい社会について考える。

 つまり、自閉症本人ではなく、この周りに着目した「バリアドラマ」であるぞ。
 明らかに真面目なテーマなのに、とあるバカがコメディ調で書こうとしたことが第一の失敗だった。
 もっと喜劇に振り切りたかったが、登場人物の悩みや不満をしっかり書きたかったので、なんともビミョーなテンションになってしまった。トホホ。

 力量がある人なら、塩梅よく書きあげただろう。ただでさえ長編なんて描き慣れていないのに無理をした。
 



 第一といったからには第二の以降の失敗もあるわけで、次の最大の失敗は、文字数に囚われてしまったこと。
 (次の最大……いいえ矛盾ではアリマセン。最大がありすぎて順番に書きますってイミなんで!)

 もとは長編を目指して書いていた。
 だから、一話を三千字以上になるように目指して書いた。
 ↑これが良くない。

 「言いたいことはたくさんあるけど、およそ三千字程度にまとめよう」ではなく「三千字になるよう無理矢理継ぎ足した」だから。

 無理矢理三千字になるように書いたから、いろいろと詰め込みすぎて読みにくい。正直、二話、三話に分けた方が読者の頭に入りやすい。(読者? そんな人はいません)

 そこまで分析しているのになぜ三千字にこだわるのかというと、長編の一話は平均三千字らしいから。
 (あと、単純に文章が下手。もっと描写が必要な箇所があるけどわからない!)

 結局いろいろと省いたから文字数が減って長編ではなくなった。





 実力不足、書き慣れていない。これが最大の失敗だと痛感している。
 言いたいことはたくさんあった。だが、ストーリーに落とし込むのはとても難しかった。
 それに、ただ文章を書いていただけで読者に読んでもらう意識が足りなかった。(読みにくいし見にくい)

 ただ主人公が書き殴っているシーン(書き殴る。これがしっくりくるので採用)は改行しないから見にくい。

 セリフを言わせたいために登場させただけのキャラが多く、読み手は混乱間違いなし。

 故にキャラクターの造形がいい加減で感情移入できない。

 そもそもある程度自閉症を知らないと置いてけぼりなのでは?

 『「普通じゃない」が当たり前のオレたちはズレている?』を副題にかがげているが、ちゃんと書けているのかも不安。


 伝えることのむずかしさに打ちひしがれる。いや、伝えたいのなら読みやすい文章やストーリーの順番や情報の出し方に神経を張り巡らすべきだ。そこまでやっていない。
 本当の本当に長いストーリーを書いただけだった。

 文字数の多い文章を面白く書ける人がうらやましい。才能がほしい。
 これが長編に失敗した素人の結論です。以上。

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