美女だからといって、何をしても良い訳ないからな!
ダリルは恋人が欲しいごく普通の男。だけど恋人が出来ない。
なぜなら、彼には「美女が憑いている」から。
けれども、その美女というのは「悪霊」だった。
そもそも悪霊というのは、この世界における「膨大な魔力を有した災害級霊障」として恐れられる存在。そんな悪霊「エリー」に憑りつかれたダリルは、恋人探しの邪魔をされたりと踏んだり蹴ったりの毎日。いつかはこんな生活から開放され、名実ともに自由になりたいと願っていた。
ナンパしては悪霊エリーに邪魔される日々を送る中、「悪霊使い」の称号を得たダリルは、たまたま訪れた村で悪霊と対峙し、エリーの力で討滅する。その際に知り合った聖女カチュアにより教会を訪ね、そこでエリーを除霊対象から外すよう頼み、美しきエルフの司祭長ポーラと共にフランティア聖王国へと向かう。【第1章】。
フランティア聖王国へと向かう途中、ダリルとエリーの過去を知ったポーラは、教皇に事の成り行きを説明した上で二人を面会させたが、悪霊エリーが実際には過去に滅んだ皇国の一族だったことを教皇から知らされ、精霊正教国へ向かうよう依頼される。【第2章】。
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