ミステリー性に満ちた初々しい青春小説です

作者が今まで描かれてきた十代の作品とは少し異なった作風に感じられます。
初々しく、瑞々しい青春の日々が、淡々と描かれています。若者たちの言葉、行動が生き生きと踊っています。
主人公(明日香凛)は過去に事故に遭ったことがあり、しかも別人格(立花翔吾)に憑りつかれています。彼に憑りついている様々なトラウマから如何に解放されていくのか。初々しい朝倉希との紙飛行機が結ぶ交流、二人の個性的な友との交流、そして、どのような奇跡が主人公を待っているのであろうか。
新しい作者に出会った思いです。自信のおすすめ作品です。

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