あなたごと愛するためには、そうするしかなかった……

文章が、この言葉しかないと言う当て嵌まり方をしており、上手いだとかそういう表現ではいけないように思えました。初めからこうやって生まれて来たと言うべきでしょうか。初めから終わりまでがひと繋ぎの文章としてどこかに存在していて、それをそのまま綴られたような。そんなしっくりさがありました。いや、しっくりというのも失礼と思えるほどに。

ラストシーンは、悲しみの先にある情熱、絶望の暗闇の中でしか見えない小さな小さな光のように思えました。
その光は多分希望という言葉すら生ぬるい、焦げるような「思い」だったのかなと感じました。

美しかったです。
ありがとうございました。


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