会社辞めてVtuberになったんだが楽しすぎないか?!

まん丸-四角

 会社を止めたのだが?

俺、おぼろ夏樹なつき20才は会社に辞表を叩き付け一人で居酒屋で酒を飲んでいた。


「っく んっく あ"ー、くそが!何だよ、あの会社はブラック過ぎるだろ、今日は死ぬ程酒飲んでやる!すいませーんハイボールください!」


昼間から、飲んでいる為か周りの視線が痛い。


「お待たせしました、こちらハイボールでございます」


渡された、ハイボールを喉に流し込む。


「ッチ、家で飲むか」


食べかけの焼き鳥を口に放り込み会計へ向かう。


「合計で一万五千円になります」


財布の中を見ると5万しか入ってなかった。


「二万からでお願いします」


定員からお釣りを受け取り店を出る。


☆★☆★

プシュ


買ってきたロング缶を開ける音が部屋中に響く。


「あー、この音癒される」


買ってきたロング缶を全て飲む頃には泥酔してしまったようだ。


「ん?、何の広告だ?Vtuber……ねぇ」


スマホには二期生新人Vtuber募集中と書いてある広告があった。


★☆★☆


ブーブーブー


「ん、あ"ー、頭痛った」


記憶が曖昧で分からないのだが、酒を飲みすぎてそのまま酔い潰れて寝てしまったらしい。


「それにしても、さっきから誰だ?」


さっきから、ブーブーとなっていたのは俺のスマホだった。

スマホには知らない番号から電話が掛かってきていた。


「仕事を失くした俺に電話してくる奴は何処のどいつだ?」


俺は取り敢えず掛かってきた電話に出てみることにした。


「もしもし」


「もしもし、こちら夏樹さんの携帯であってますか?」


確かに俺は夏樹だけど、何かしたかな?


「はい、夏樹で合ってます」


テンパりすぎて良く分からない解答をしてしまった。


「おめでとうございます、夏樹さんの審査の結果、採用となりました。ライフlive初の男性Vtuberですので期待してますよ。詳しいことは後日連絡いたします。」


え?どう言うこと?ライフliveって今乗りに乗っているVtuber事務所だよな?

それがどうして俺なんかに?


「ふぅ、落ち着け俺」


どうしてこの様な状況になったのかを二日酔いでガンガンと痛む頭で考える。


昨日は、お酒を浴びるほど飲んでその後からの記憶がない、と言うことはこの記憶がない時間に何が合ったと言うことだ。


「あー、絶対酔った勢いで応募しちゃった感じだろ」


Vtuberに前から憧れを持っていた為そう言うことをしでかす可能性も十分ある。


「でも、これで俺もVtuberデビューか」


酒の勢いでやっちまったと言う考えは既に無くなり、俺の胸の中にはVtuberになれたことが嬉しいと言う考えしかなかった。


「しかし、俺がライフliveの初の男性Vtuberか、人生何が起こるか分からないな」


俺、朧 夏樹は自分のスマホを見てニヤニヤと一人で笑っていた

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