いざ、初配信
ライフliveの人から詳しい話を聞いた数日後俺は今までに無い程緊張していた。
何故なら、今日は俺の初配信日だからだ。
「後、二分後か」
俺の配信の画面にはもう、1500人ほど待機していた。
チャット
;ライフlive初の男性Vtuberと聞いたのですが会場はここですか?
;後1分だ!
「ふぅ、やるか」
俺は何回か深呼吸をした後、配信開始のボタンを押した。
「これ、出来てるかな?……出来てるみたいだね、ん"ん」
俺は配信出来ているのを確認すると咳払いをし、自己紹介をする。
「皆さん、初めまして新人Vtuberの
自己紹介は出来たものの、頭が真っ白になってしまった。
どうしよう、会話が続かない。そうだ!今日の天気の事でも話そう。
「今日は、天気の良い日で良かったですね」
緊張のし過ぎで口調が可笑しな事になっているが気にしない。
;なに言ってんだ?
;今日の天気は雨でしたよ?
あ、外を覗くとザァザァと音をたてながら雨が降っていた。
や、やっちまったー!
ど、どうしよう、はっ!こういう時はリセットだ!
俺はそのまま配信終了のボタンを押した。
;あっ、終わった
;まだ、始まって3分もたってないぞ?
★☆★☆
気持ちを少し落ち着かせ、もう一度配信を始める。
「皆さん、初めましてライフlive所属、新人Vtuberの朧 月です、よろしくお願いします。」
;デジャブ
;初めまして、うっ頭が!
;本日配信2回目
「配信、2回目?何の事か分かりませんが、今日は俺の特技などを皆さんに伝えれたらなと思います………」
初めての配信は何の問題も無く無事終わった。
「やべぇ、初めで失敗しちゃったな…うじうじしててもしょうがないし、この後始まる同期の配信でも見ようかな」
俺含めライフliveでデビューしたVtuberは4人で、一人目は制服を着たボーイッシュな女の子、
二人目は猫耳を生やしたショートカットな女の子、
三人目はダボダボな寝間着にピンクの長い髪が特徴の
四人目が俺、朧月最初の配信でやらかしてしまった男だ。
それぞれの配信を見終わった俺はスマホを閉じようとした、だがある動画が目に飛び込んできた。
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ライフlive新人Vtuber
再生回数2万回 1時期前
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「仕事はえーな」
切り抜き師の仕事の早さにビックリしてしまった。
俺が皆から【天気デッキ最弱者】と呼ばれていたが気にしない、気にしたら敗けだと思う。
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