正義は、情か理か。

堕落した世界をリセットするために、世界にはいずれ終末が訪れます。

人間に情を与えた神と、理を与えた悪魔。終末までに人間は、どちらに従うのか選ばなくてはいけません。
本作では、神と悪魔、異なる「正義」がぶつかり合い、重層的な物語が展開されます。

情と理という人の心のあり様にテーマが置かれているため、それぞれの登場人物の心理描写が赤裸々でとても深く、自然と物語に没入できます。

神側・悪魔側の正義に納得する部分もあれば、「いやいやそれは……!」と反論をしたくなることも。人間として正しいこととは何か、そもそも正しいとは何であるのか。読者によって、感じ方はそれぞれだと思います。

このような深いテーマを扱いつつも、ストーリーはテンポ良く進むので、続きが気になり次々と読み進められるはずですよ!

ぜひ、多くの方にこの世界観に浸っていだきたいです。

※ 終末を望む者編 を読みつつのレビューです。

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