読みごたえたっぷりな骨太ファンタジー!

 猛毒の大気「瘴」に侵され、ゆっくりと沈み行く世界。それでも争うことを止めない人々。残された土地と富、その全てを飲み込もうとする中央王権と、従属しながらも地の民としての誇りを持つ辺境地域との間で繰り広げられる策略と謀略の数々は読みごたえたっぷりです。まさに「その時、歴史は動いた」という感じ。
 ある人は、私利私欲のため、ある人は気まぐれに、そして愛する人のため、友人のため、国のため、登場人物たちは自分の思いに正直に行動します。骨太な異世界ファンタジーを読みたい人にはオススメの一作。

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