小さな星の中に込められた愛

彼女と同じ立場に、今、自分が立ったらどうなんだろう?
日本が戦時下で、言論統制が敷かれ、身内が死んだことを「お国の為」として「おめでとうございます」と言われる。
考えられないことだ。

その当時はそれが当たり前で、素直に思ったことを言うと「非国民」と言われた。
国による洗脳だ。
いや、みんな心の奥底でそれがおかしいことには気付いていたはずだ。
言えない雰囲気がそこにあっただけだ。

愛する人を失っても、愛する人との思い出までは誰にも奪うことはできない。
それはどれだけ統制が敷かれても、心の中で静かに熱く生き続ける。
愛とはそういうものだと思う。

その他のおすすめレビュー

如月芳美さんの他のおすすめレビュー771