前半はべしょべしょ泣いてしまいました。「サンキュー、チョコレート」からの主人公が特に魅力的で好きです。再起のために立ち上がる、しぶとさが好き。見習いたいと思います。
金平糖を知っていますか? 立体的なお星さまみたいなお菓子。昔ながらの質素なお菓子。「戦前、戦後」なんて言葉がイメージされるほどになじみが薄くなっている和菓子の一種ですよね。ところが、本作『金…続きを読む
現代に生きる私たちにとって、半世紀以上前の時代が舞台となる小説を書くことは難しいと思います。それは表面的な言葉遣いの違いから始まり、価値観の違いという深層的な部分にまで気を配る必要があるからです。こ…続きを読む
もう悲しいです。本当につらくなります。それでも、戦争で亡くした愛する人の分まで生きようとします。
悲壮な物語に対する締め括りは、作者の人生観が現れるところだと思っていますけれど、その締め括りが良いです。"サンキュー"の台詞が強いですね。金平糖というモチーフが話の繋がりを作ることで、ラストシーン…続きを読む
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