キリトリトラベル/なつかしさんにかなわない

作者 地崎守 晶 

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★★★ Excellent!!!

白と黒、夏と冬、性格も対照的な二人の少女が、異質的な存在を切り取っていくファンタジーです。
話自体が短く区切ってあるうえに、文章が丁寧なのでとても読みやすい小説です。
バトルシーンの少女たちの掛け合いは、白熱していて面白いです。
切迫した場面もあって、ドキドキハラハラしつつ楽しんで読めます。
現代ファンタジー・バトルファンタジーがお好きな方、ぜひ読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

 夏樫小雪というのが、この作品の主人公の一人です。
 白い髪に、黒いパーカーやジーンズを纏い、そして白い大鎌を担ぎ……何かいろんなことをやったりやらなかったり解決したりしなかったりする……関西弁っぽいお姉さんです。
 巨乳です(重要)
 もう一人の主人公、冬壁希未のことが大好きです(さらに重要)

 『キリトリトラベル/なつかしさんにかなわない』のタイトルの通りのお話です。
 夏樫小雪というお姉さんは、謎めいていて、とにかく無敵で、優しく包容力があって、しかし実際の所年齢すら良くわからない存在です。
 たぶん異世界人。
 死神や悪魔かもしれません。
 あるいは、あなたの心の中の青春の日の幻影なのかもしれません。
 
 いずれにせよ。なつかしさんにはかなわないそうなので。彼女は好きなように物語に現れ、理不尽にひっかきまわし、大好きなモノばかり抱きしめていくのでしょう。

 『ハートキャッチ・パパラッチ』以降の展開にも、なつかしさんの冒険にも期待しています。

★★★ Excellent!!!

話が各章ごとに分かれていて短い時間で読むことが出来ます。
且つ、話が凄く纏まっているので非常に満足感が得やすいです。
次へ次へ……と読んでしまいます。
能力ものの作品ですが、登場人物の心境などに力を入れています。
一風変わった現代ファンタジー。皆様もどうですか?

★★★ Excellent!!!

白黒と黒白の2人が、心の闇やしがらみを切りとっていく現代ファンタジー。
現実と心の中があやふやになるような展開は読んでいて心がゾワゾワしてきます。
能力ものではあるのですが、バトルよりもストーリーを楽しんで読んでいました。

数話毎に物語がまとまっている中短編集の形を取っていて、それぞれでお話がまとまっているので気になる話だけ選んで読んでみてもいいかもしれません。
かなりきつい描写もあって一見ダークファンタジーのようですが、ちゃんと話がまとまっているので苦手な方でも楽しめるかと思います。
オススメですのでご一読ください。

★★★ Excellent!!!

印象的なのは、冒頭での印象的な色彩の表現。白黒と黒という対称的な色彩がぱっと目に浮かぶおかげで、一気に作品に引き込まれます。
途中読んでいて胸が痛くなるような場面もありましたが、登場人物の心情がありありと描かれていてとても魅力的な作品でした。

★★★ Excellent!!!

序盤を読ませていただきました!

最初の話がおお……いいなぁ……となりました!

血なまぐさい。バトルもの……そんな感覚を感じました!あってるかは分からない!

個人的な目線だと、字の文と台詞文の行、一行開けた方がいいんじゃないかな?って思いました!その方が見やすくなると思いましたので!

内容は好みです!

参加ありがとうございました!
頑張ってください!

★★★ Excellent!!!

2mもの刃のハサミで切り取るなんて物騒な、と最初は思っていました。けれど、結末はどれもキリトった結果無事解決方向に終わるものばかりで、決して残酷とは言い難い終わり方のものが多かったです。
現実に近いけれど、きっと現実では起こらないであろうことばかり書かれているのに、ふと「もしかしたら明日こうなるかもしれない」と思ってしまうような作品で、SF過ぎず現実に寄せすぎず、とても素晴らしい作品だと思いました。

★★★ Excellent!!!

本作は、二人のフシギな少女と人々の記憶を巡る物語──

とても面白く、素敵な作品です!
話が各章で区切られているので、短い時間で読むことができます。
個人的には『あの日のなつかしさんとぼくの太陽系超特急』が好きです✨
青春の甘酸っぱい感じ…楽しませていただきました!

この作品では、二人の少女が人々の記憶を切り取っていきます。
それは時にどす黒く、時に甘酸っぱくて、切り取られたものがそれぞれの色を放ち、二人の少女の中で輝いているのだと思うと、色鮮やかで暖かな作品だと感じました!

これから先も応援させていただきます!!🎌



★★★ Excellent!!!

舞台は現実世界だが、この世界では不思議なことが起きる。それが丁寧でまたすんなりと読者に入ってくる文章で説明がされ、変に違和感を覚えることもない。
モノクロの二人の描写も鮮やかだ。そしてそれぞれの物語で中心となっている人物達の心情もよく描かれている。
いつも結末は、優しいように思えた。ああそうか、良かった。そう思える。個人的には太陽系超特急の話が好きである。ぜひ読んで欲しい。なつかしさんの魅力も詰まっている。

★★★ Excellent!!!

白衣の黒髪ゴシック美少女・冬壁と、黒衣の白髪(はくはつ)関西弁少女・夏樫がハサミを持って敵をキリトリするライトノベル。死なないヤンキーの死なない能力をキリトリし、彼を救済すると手を差し伸べて……、というハサミの切るという部分に注目して描かれる現代ファンタジー。読ませる設定が光る。これから二人の美少女が何をキリトリしていくのか期待だ。