その沼は生命を孕み、そして。

 武蔵野の境界にある小さな沼が舞台の伝奇的小説。
 沼は小さい分、深い。そこでは蛙が産卵し、オタマジャクシが育つ。
 その沼には「沼すべり」と呼ばれる怪異があった。好奇心旺盛な主人公は、干上がった沼なら大丈夫だと言うが……。

 まさにこの文学賞の為の一品で、こういう小説を待っていました。
 この作品に出会えて嬉しかたです。

 是非、御一読下さい。

その他のおすすめレビュー

夷也荊さんの他のおすすめレビュー1,202