概要
喉元まで出かかった「好き」を言うためだけの一瞬。
少女は恋をしていた。
その人はとても遠くにいて、自分じゃ届くわけもない様な高嶺の存在。
自分が手を出すのがおこがましいくらいの相手に恋をする。
常に、外見だけを見られ、褒められて。
内面など二の次三の次にされていた少女。
憧れのあの人は分かってくれるのだろうか、この気持ち。
愛が欲しい。
正面からぶつけられる純粋な愛が欲しい。
純愛を、敬愛を、真愛を、彼女は欲している。
なら、この気持ち。
届けるためにはどうすればいい?
答えは、出ている。
「告白をしよう」
さあ、ゆけ。
砕けても、突き進め。
人生は有限、気持ちは無限。
夢を描け、自分を伝えろ、幼き十七の少女よ。
もちろん、僕にも承認欲求はあるよ。
でも、承認されなくても