第15話 自分と同じ名前の女の子が転校してくる。


女の子みたいな名前であるという自覚はあった

からかわれたことだって一度や二度ではない。

だからって、まさか苗字までおんなじ名前の

美少女が突然転校してくるなんて想像できないだろう。


自分とは正反対の、明朗とした女の子。

見てくれがいいからか、すぐに友達を作っていた。

僕は別に大した特徴もない男。

まあ、女の子みたいな名前ってのが特徴っちゃ特徴なんだけど……


彼女が転校してきてから、もうどれくらいの時が立ったのだろうか。

異性同名の2人がいる教室も、はじめは混乱などがありはしたものの、ずいぶんとなれたものになってきた。

そんな時、彼女が僕に耳打ちで話しかけてくるのだ。


「私は、君なんだ」って。


◆◆◆◆◆


いや、何そのオチ

それじゃボーイミーツガールじゃないじゃん!

なんて言わないで……きっと何かの比喩よきっと。

でも、自分とおんなじ名前の美少女がいたらやりづらいだろうなあ。

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