第13話 教育担当になった新人メイドが、元お姫様だったらしい。


屋敷にやってきた新しい仲間は、はじめっから仏頂面で

愛想の1つもなくこう言い放った。

「私はエレニア公国の第四女、リル・エレニアよ? 何でこの私が……」


どっかの国のお姫様が使用人として働くことになるとは……

しかも執事である俺が、細かい教育担当になるらしくて。


「ご主人様は何を考えておられるのだ」


変な出自の使用人ばかりを集める人ではあるのだけれど

まさかお姫様だなんて。


つんけんした態度が続いていたが

少しずつではあるが、彼女も俺にだけは心を開いてくれるようになっていって……

そうして、こうなった経緯を聞くに至ったわけなのである。


◆◆◆◆◆


お姫様がメイド!?

から始まる長いタイトルの作品にありそうな、そんなボーイミーツガール。

何か過去に問題を抱えたお姫様ってなんかいいよね。

魔力の強さゆえに、遠ざけられたとか

あまりに傍若無人だったとか

色々な問題を抱えていてほしい感じ。

お姫様に振り回される主人公。

でも、お姫様じゃなくて元お姫様だから、相手を立てつつも、しっかり仕事はしてもらう。

書いてて楽しくなってきた。

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