第17話 脳内に突然、女の子から助けを求めるテレパシーが聞こえてくる。
それが誰のものかなんて想像できない
知らない女の子が、すがるように声をかけてきているのだ
脳内に直接響くそれはとてもか細い糸でつながっているようで危なっかしくて
僕は彼女を救おうと決めた。
とはいえ、その女の子がいったいどこから助けを求めているのかなんて分かりっこないし
そもそも、どうやって僕の頭に直接助けを求める声を飛ばしているのかすら検討もつかない。
自分から、彼女に語り掛けることができるかと、必死に脳内の声に返事を返した。
すると、彼女の声色が変わった。
ほんの少しだけ、希望の光がさしたと言わんばかりの、喜びを含んだ声になって
「聞こえる!」と、僕の声に返してくる。
彼女は、もう、時間がないと切羽詰まった様子だ。
僕はどこにいるのか、どうやって行けばいいのかと聞き返した。
彼女が言うに、ここではない世界。
異世界にいるのだと。
そして、僕に助けに来てほしいと、そういったのだった。
◆◆◆◆◆
異世界転生モノの冒頭みたいになりましたけど
別に異世界転生じゃなくてもええんやで。
映画で、セルラーっていうミステリーサスペンスがあったよね
あれは携帯だったけど、みしらぬ女の人から助けてほしいと電話が掛かってくるやつ。
あれみたいな感じの、ファンタジーでもよさげかな?
ファンタジーのサスペンスってのも面白そうだよね。
スリラー小説って需要あるかな?
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