第9話 間違えて声をかけた少女に、恋に落ちる。
後ろ姿が知り合いとよく似ていたから、思わず声をかけてしまったのだけど……
それは、思っていた人物とはだいぶ違っていた。
それでも、目があった時に申し訳なさとともになんだか不思議な感覚を覚える。
振り返った時に揺らめいた艶のある髪だったり、その頰の柔らかさだったり、瞳の無垢な輝きだったり。
それはどこか運命的で、きっとこれが一目惚れというやつなのだろうと、間違いだけで済ませてはいけないとすぐに理解した。
「どうかしましたか?」
と小首をかしげる仕草がとてもかわいらしく、自分でも驚くほどに言葉が出てこない。
それでも、変な人と思われたくなくて、必死に何か話さなくてはと頭を巡らせる。
◆◆◆◆◆
間違いから恋に発展するのって、運命を感じるよね!
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