何事も拘り突き抜ければ大きな力となる……かもしれない

タイトルから受けた印象のまま読み進めると本筋はドッシリとしていて骨太であり意外にシリアスな印象を受けました。

人は心身とも傷付き、死ぬときは容赦なく死にます。時折救われないなあと切なく感じてしまうことも。
このような過酷な世界を明るく照らしてくれるのが主人公のタカトとビン子のコンビ。彼らだって壮絶な過去があったりしますが、そんなこと感じさせない明るさに世界だけでなく読者も救ってくれるはずです。
また周囲の登場人物にもかなり濃い人達がいて笑わせてくれます。

過酷な世界で繰り広げられる激しいバトルに加えて、これでもかってくらいギャグを読者に叩きつけてきます。

往復ビンタされながら読んでる感じです(良い意味ですよ)
ですから読むにはそのビンタを受ける姿勢をとる必要はありますけどそこが面白いわけです。

タカトのはキメるところは……いやキメませんね。後一歩でカッコイイ!! って絶賛したくなるのにキメきれない。でもそこが彼の良いところです。そんな彼に周囲も読者も救われるのですから。

ただタカトに苦言を一言わせてもらえるならハーレム作る前にちゃんと周りを見なさい! これだけは声を大にして言いたいです。

ですよねビン子さん? 

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