特殊な能力を持つ兄弟が何度も喪失感に、かられながらも希望を捨てない物語

登場人物の、自身の苦痛と他者を含める感情に葛藤する描写が伝わってきます。この物語では、もう少し心の内を描いてもくどくないと思いました。予想しない展開があって、この先どうなるのかと結論を想像しないで物語を楽しく読む事ができました。ここ数年は、専門書しか見ていなかったので、本に対しての位置づけが解説書的な物に変わっている自分に気づきました。サイトで加登 伶さんを知りカクヨムで、作品を見れるとの事で読みに来ました。文章も読みやすく展開も意外性があって、面白かったです。個人的には、もう少し長文だったら良かったのにと、思いました。すぐに読みきったので、少し淋しい気持ちです。これからも楽しみにしています。