若くして職を失えば公園のベンチにだって腰掛けたくなります

特に何が起こる、というお話ではありません。
ストーリーもあってないような。
職にあぶれた男が公園で盲目の老人の昔話を聞く。
本当にそれだけなんです。

しかし、無職という身分のやるせなさ、不安定さ。
老人の語りの巧さ。
心から称賛したいです。
最終話の主人公の行動にはみんなが共感するはず。

老人は実在していた? それとも最初は現実で最後はまぼろし?
少なくとも若者は貴重な体験をしたはず。
不思議な余韻がありました。

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